転職というと、多くの人は同じ業界内で転職する。
化学業界にいる人は、化学業界の中で他の会社で働くのが一般的だ。
しかし、転職というのは何も同じ業界内でしなければいけないと決まっているわけではない。
他の業界に転職することもできるのである。
そして、他の業界へ転職することで給料を大きく上げることができる場合がある。
この記事では他の業界へ転職し給料を上げる方法について紹介する。
もくじ
給料は業界によって決まっている

まずは給料の話。
あなたの給料がどうやって決まっているかを説明する。
あなたの給料は、だいたい業界の相場で決まっている。
企業によって少しの差はあるけれど、そこまで大きな差というのはない。
一方、業界を飛び越えると大きな差が生まれる。
例えば、化学業界の企業を比べると給料に大きな差はない。
一方が年収500万円で、もう一方が年収600万円だとか、それくらいの差である。
しかし化学業界の企業と外資系金融の企業を比べるとその差は大きい。
化学業界の企業が年収500万円だとすると、外資系金融の企業は年収1500万円だとか年収2000万円だとかになる。
つまりあなたの給料の額というのは、あなたの所属している業界でだいたい決まっているのだ。
あなたの能力で決まっているわけではない。
給料を上げたければ別の業界へ行くのもあり

給料が所属している企業で決まっているのなら、給料を上げる方法は平均的な給料が高い業界へ転職することだ。
企業としてもあなた一人の給料を上げるのは難しいけれど、みんなの給料が高い中であなたの給料をその水準にすることは簡単なことである。
例えば、化学業界の人が業界を変えて転職をして給料を上げるのであれば、半導体業界などが候補になる。
半導体業界は、この記事を執筆している現在、大変な伸びしろのある産業で利益率が高い。
そのため、人に高い給料を出してもお釣りがたくさんくるのである。
そのほかに考えられるのは、外資系金融企業だ。
しかし化学業界にいるあなたが外資系金融企業に行けばそれはそれはたくさんの給料をもらうことはできるだろうが、そこであなたはどんな強みを活かせるのだろうか。
あまり現実的ではないように思う。
むしろ行ける方法があるなら、僕が教えて欲しい。
つまり、自分の強みを活かしつつ、給与水準の高い業界へ転職するというバランスが大事なのだ。
化学業界から他業界へ転職する方法

業界を変える転職をして給料を上げるためには、当然ながら内定をもらわなくてはならない。
ここではどうやって他業界へいくのか、内定をもらうのか、その方法について紹介する。
他業界へ転職するステップは以下
1.色々な業界の求人を調べる
2.行けそうな部署を探す
3.今の会社でその部署とつながりそうな仕事に移動する
4.経験を積む
5.転職をする
一つずつ説明しよう。
色々な業界の求人を調べる

まずあなたがやるべきことは、化学業界に限らず色々な業界の求人を調べることだ。
給料が高そうな業界の求人を色々見てみるといいだろう。
そうすると、化学業界の給与水準と随分と違うことがわかるはずだ。
ほかにも、化学業界がワークライフバランスに優れていることもわかるだろう。
化学業界の中だけで転職活動をしていた時に比べて、化学業界の立ち位置が明確になるはずだ。
働き方と給料を考慮して、自分が行きたい業界をまずは選ぶ。
行けそうな部署を探す

化学業界に在籍していたあなたは、行きたい業界の仕事は全くできない。
そんな未経験でこども同然のあなたを取りたいという企業は多くはない。
むしろ取りたいと言ってくるのであればブラックなんじゃないかと疑うくらいだ。
あなたが考えなければいけないことは、その会社で自分が貢献できることは何かということだ。
相手にしてみれば、他業種であっても、むしろ他業種だからこそ
「その点で貢献してくれればありがたい」と思うポイントがあるはずだ。
だからどんな点で貢献できるのかを考えよう。
例えば、半導体業界へ転職したいと考えたのなら、品質管理部門であれば化学の精密な品質管理をやっていたので、半導体業界にも何かしらの品質管理手法を応用させることができるかもしれない、みたいな感じだ。
今の会社でその部署とつながりそうな仕事に移動する

化学業界でやっていた仕事の中で別業界に生かせそうなことが定まったら、次は今いる会社でそれを熟練させることができる部署へ移動することだ。
先ほどの半導体業界への転職を例にとろう。
半導体業界に化学業界の品質管理の技術を応用できると考えたのなら、まずはあなたが今の会社で品質管理を行なっていなければいけない。
もしあなたが今の会社で研究部署にいるのなら、品質管理の部署へ移動しよう。
同じ会社での移動は、希望を出せばそれなりの確率でできるはずだ。
移動するまでに半年くらいかかるだろうし、移動してからも仕事に熟練するまで半年くらいかかるだろうから転職の準備に1年くらいはかかる。
ただ、それで年収の高い業界へ行けるのなら、やる価値はあるのではないだろうか。
経験を積む

転職する時には、自己PRをしないといけない。
つまり、「私はあなたの会社で活躍することができますよ」ということを採用担当者に伝えなくてはいけない。
採用担当者にしてみれば、別業界から来るあなたが活躍してくれるかどうかは不透明なので、採用するのに慎重になるだろう。
その状況で、相手から信用してもらうためには実績を提示する必要がある。
その実績を異動した部署で積むべきだ。
品質管理部署に異動したら、品質管理の工程を減らすために検討を行なって実際に現場に導入する、みたいな転職活動で使えそうだと思うものから逆算して、実際の仕事で経験を積んでいこう。
転職をする

ここまでやったら、あとは転職活動を行うだけだ。
あなたの実績を持って、転職活動を行えば良い。
あなたが会社に貢献できる技術や経験を持っていれば、別業界からの転職であっても内定をもらえるはずである。
具体的な転職活動のやり方については以下の記事を読んでほしい。
まとめ
この記事では、年収を上げるために他の業界へ転職する方法を紹介した。
別の業界へ行きたいという人はそこまで多くはないだろうが、年収は業界である程度は決まっているので、年収を上げたい人は参考にしてほしい。
業界を変えなくても年収を交渉する方法についてはこちらの中で紹介しているので、気になる人は見てみてほしい。