転職ノウハウ

【化学系転職】転職エージェントと面談しても思い通りの求人が出てこなかった場合の対処法

転職エージェントと面談をしたけど、自分の希望する求人が出てこなかった

こんな時にどうすれば良いかについて答えていこう

エージェントと面談をしたけれども、自分が希望する求人がなかった。

これはよくあることだ。

しかし、自分の希望する求人がないからといって転職を諦める必要はない。

より良い環境で働きたいというのは、ごく自然なことなのでどうやればより良い環境で働くことができるかを考えれば良いだけだ。

もし、そこで、ああやっぱり自分には今の職場が一番良いのかと本気で思うなら、それでも良いだろう。

おそらくあなたの職場環境は悪いものではない。

だが、どこかで不満を持っているのなら転職に繋がる行動をやめないようにしよう。

それではまず、なぜあなたの思い通りの求人が出てこなかったのか。その理由について解説していく。

思い通りの求人が出てこなかった理由

  • 自分の相場がわかっていない
  • 場所を絞りすぎている
  • 職種を絞りすぎている

自分の相場が分かっていない

まずは、化学業界における自分の相場がわかっていない可能性がある。

年収というのは、基本的に業界と職種の掛け算で決まっている。

これは、motoさんという人が「転職と副業の掛け算」という本の中で言っていることだ。

化学業界という業界にいる以上、どこの会社もそこまで大きく給料は変わらない。

しかし、少しは所属している会社で給料や福利厚生に差がある。

そのちょっとの差というのが働いている当人にとっては大きいのである。

だからあなたは給料を上げる転職をしたいと考えているのだろうし、その感覚はおかしいものではない。

しかし、その業界のスタンダードな給料を無視して高い年収を要求すると、「そんな求人はありません。」となる

化学会社としても、いくら転職者を採用したいと言っても、すでに在籍している社員と給料で大きく差をつけることは難しいのだ。

自分が求める年収の相場がわかっていれば欲しい給料がもらえる求人がないということはほとんどないはずだ。

場所を絞りすぎている

働く場所を絞りすぎている場合もまた思い通りの求人が出てこないことがある。

例えば、東京のど真ん中に大手の化学工場はほとんどないはずだ。

一方で千葉県に行くと大きな化学会社はたくさん存在する。

このように働く場所を絞ると、希望する求人というのはなかなか出てこない。

あなたが「地元に帰りたいから」という理由で地元付近で化学会社を探しても、そこにはあなたが希望する年収を提示してくれる化学会社はないかもしれない。

地元に帰るというのが転職の第一の目的であれば、年収を犠牲にして場所を第一優先にして転職活動を行えば良い。

しかし、年収が第一要件であるならば、場所を絞りすぎると希望の年収を提示してくれる化学会社はないかもしれない。

職種を絞りすぎている

これもよくあるパターンだ。

あなたが化学系の研究職の場合、次の転職先も化学系研究職が良いと考える。

もちろん、同じ業界の同じ職種というのは転職しやすいパターンだ。

しかし、職種を絞りすぎると求人が出てこない場合がある。

例えば、大きな化学会社に転職したいと考えたとする。

この会社は給料も良く、勤務地も申し分ない。

しかし、研究職の募集ではなく、品質管理での募集だったという場合がよくある。

この場合、研究職という職種にこだわるとこの求人を逃してしまうことになる。

職種にこだわりが少ない場合は、職種にこだわりすぎずに求人を探すのが得策だろう。

今からできる対策

希望する求人がないからと言って、すぐに転職を諦める必要はない。

100点の求人がなくても、80点の求人があり、そこに転職をすることであなたの希望が叶うならそれは転職に成功したということなのだ。

より良い転職をするためにできる対策を3つ示しておこう。

  • 自分で求人を調べて化学業界の給料の相場観を養う
  • 勤務場所を許容できるなら、働く場所を広げる
  • 他の職種も探す

自分で求人を調べて化学業界の給料の相場観を養う

まずは、化学業界に働く人がどれくらいの給料をもらっているのかを知らないといけない。

知る方法は簡単で、自分で求人を調べれば良い。

転職エージェントに相談してから調べるのでも良いし、相談する前に調べても良い。

どちらかというと、転職エージェントに相談する前に調べた方が、エージェントとの面談がスムーズに進むかもしれない。

調べ方は、「化学 研究職 求人」とか「化学 近畿地方 求人」とか、まあこんな感じで調べれば何かしら出てくる。

これで求人を10~50個くらい見れば、化学業界の大体の給料の相場はわかるはずだ。

相場を知った上で、自分がどんな企業に行きたいのかを改めて考えてみてほしい。

勤務場所を許容できるなら、働く場所を広げる

次にできる対策は、勤務場所を広げることだ。

あなたが、地元に戻りたいとか、奥さんの実家の近くに住みたいとか、そういう住む場所が転職の最優先事項でないなら、勤務場所を広げてみることを考えよう。

化学会社がある場所、それも大きな化学会社がある場所というのは、固まっていることが多い。

いわゆる工業地帯と呼ばれる場所にはやはり大きな化学会社が多く、それらの企業は環境や待遇も良い。

しかし、それ以外の地域にあなたが望むような待遇がある化学会社があるかどうかは、正直運なのだ。

もちろん、あなたが望む場所に良い待遇の化学会社がない場合もあるだろう。

その時は、今一度あなたが転職で何を得たいのかを考え直してほしい。

例えば、あなたが転職で得たいものが年収のアップなのであれば、働く場所を広げて年収を上げることができる場所に行くべきだ。

勤務地をより広くすれば、希望する求人が出てくるだろう。

勤務地を広げることにするならば、その旨を面談をした転職エージェントに伝えよう。メールでも電話でもいい。

喜んで新しく求人を探してきてくれるはずだ。

他の職種も探す

まだできることはある。それは他の職種を探すことだ。

化学系の研究職に就いている人は、化学系の研究職で転職先を探すことが多い。

しかし、これではチャンスを逃すことがあるというのはすでに書いた。

というのも、良い企業というのは転職者が少なくそもそもそんなに転職者を募集する必要がないのだ。

だから求人が出てくることも稀だ。

それが研究職であればなおさらで、ホワイトで給料も多い企業が研究職の求人を出すことはなかなかない。

そのなかなかない機会を伺うのも良いが、僕がお勧めするのは、そのホワイトで給料も多い企業の他の業種に転職することだ。

例えば、その会社の工場の管理であったり、品質管理であったり、そういう部署の求人に応募するのが穴場だ。

ホワイトで給料も高い企業の研究職での募集は少なくても、品質管理などの求人が出ていることはある。

そういう求人に応募すれば、より良い給料でより良い場所で働くことができるだろう。

研究職でやってきたのに、これまでのキャリアが勿体無いとか思うかもしれないが、そんなことを考える必要はない。

あなたが転職で優先したい事柄が給料であり、勤務地であるなら、迷わずに応募しよう。

長期的な対策:他の職種で受けようと思うなら、まずは自社での配属変更を

あなたが他の職種で転職しようと考えているならやって欲しいことがある。

それは現在の仕事で、転職した後に就きたい職種に就くことだ。

例えば、現在は研究開発職をしていて、品質管理で応募したい企業があった場合に少しでも良いから現職で品質管理に携わるようにしてくべきだということである。

というのも、転職するときは基本的に即戦力が求められるために前職でその経験をしていることが必須になっていることがよくあるからだ。

例えば、品質管理の仕事の募集があったら、前職で品質管理をしていた経験が求められることがよくある。というか大半がそうだ。

だから、品質管理の仕事に転職したいと考えた時は、現職で少しでも品質管理の仕事に携わっておくべきだろう。

携わり方は簡単で、上司との面談の時や、人事に送るシートで、品質管理部門への異動を希望する旨を伝えるだけだ。

うまくいかない時もあるかもしれないが、結構認められると思う。

そうやって、現職で次の仕事への布石を少しずつ打っておくことが大事なのである。

転職は短期的に行うこともあれば長期的な視野で行うこともある。

大事なことは自分の目標を明確にして、その目標に対して適切な方法をとっていくことだ。

まとめ

それでは記事のまとめだ。

  • 自分で求人を調べて化学業界の給料の相場観を養う
  • 勤務場所を許容できるなら、働く場所を広げる
  • 他の職種も探す

長期的な対策としては、現職での職種を変えて転職にそんな得るという方法もある。

最後になるが、もし今後のキャリアで悩んでいるなら、僕に相談して欲しい。

Webでの無料キャリア相談を行なっているので申し込んでみたらいい。

実際に話すのがちょっと、、という人は文面での相談に乗る。

以下を見てみてほしい。

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