転職活動で内定をどうしても取りたい
せっかく転職活動をしたのに内定が取れないのは嫌だ
こんな悩みに答えていこう。
転職をしたい、そう思っても希望した会社から内定をもらえないなんてことはよくある。
内定をもらえない理由は簡単で転職というゲームで勝つための「型」を理解していないからである。
勝負事には「型」が存在する。
例えばオセロを考えてみよう。
オセロで角を取ると勝ちやすいということはたくさんの人が知っていることである。
しかしその定石とも言える型を知らずにオセロの勝負に挑むと大抵の場合負ける。
転職も同じで、こうすれば勝ちやすい、つまり内定を取りやすいという型が存在する。
これを知っているか知らないかで内定を取れるかどうかが決まると言っても過言ではないのだ。
知らない場合、どれだけ頑張って職務経歴書を書いても面接に呼ばれず、面接に呼ばれたとしても落ちるということになってしまう。
転職はある種ゲームであり、内定をとるための型が存在する。
はっきり言って、型を知っているそこまで優秀じゃない人と、型を知らない優秀な人が面接をすれば、型を知っているそこまで優秀じゃない方が勝ってしまうのが転職というゲームだ。
あなたが現職でどれだけ頑張っていても、その功績が認められず、「ああ、今回は見送りで」となってしまうのは嫌だろう。
しかしゲームの型を知らなければ、そうなってしまう可能性が高いのだ。
この記事では、転職というゲームの型、つまり転職活動を行う上で絶対に知っておかないといけない企業側が見ているポイントについて解説していく。
しっかり読んで理解してほしい。
この記事の型をマスターすれば、あなたの内定確率は格段に高まるだろう。
もくじ
転職活動の最重要ポイント「再現性」と「継続性」

結論
転職活動は「再現性」と「継続性」を企業に証明するゲームである。
つまり、採用担当者にあなたは、再現性があって継続性もありますね。と認めさせることができれば担当者はあなたに「内定」を出すということだ。
さて、それでは「再現性」と「継続性」とは一体なんなのか。
再現性:以前の会社でやっていたような活躍をうちの会社でもやってくれること

まずは、再現性について解説をしよう。
再現性というのは、化学をしている人に詳しく説明する必要はないかもしれないが、同じ条件で試行すれば、何回でも同じ結果が出ることである。
つまり、転職先の会社が求めていることは、ウチで働くことになっても転職前と同じように成果を出してくれますか?ということだ。
なぜ再現性が求められているかというと、会社は転職者に「成果」を求めているからだ。
当然ながら、会社は利益を出すことが求められている。
だから社員には成果を期待する。これは当然である。
学生から社会人になった新卒には何年か「猶予」があるのでその期間はそこまで成果を出すことは求められていないが、転職者は違う。
この人は、会社の利益に貢献してくれる人なのだろうか。ということがシビアに問われているのである。
同じ職種の転職がうまくいきやすい理由はここにある。
前職で研究職をしていて、製品化しただとか特許を出しただとかの成果を出していたとすると、転職先でも研究職であれば、やり方がわかっているので、製品化までの経験を活かせるとか特許の書き方がわかっているだとかアピールしやすいのだ。
採用担当者としても、同じような業務はこなせるだろうと思うので、内定を出しやすい。
一方で違う職種に転職する場合、この再現性の証明が難しい。
例えば、品質管理業務をやっていた人が研究開発職として転職できるかと言えば難易度が高い。
それは、再現性の証明が難しいからである。
品質管理では、何か実験を行なってそこからより良い製品の開発を行うといった試行錯誤をすることはほとんどない。
一方で研究開発では試行錯誤をするというのは日常茶飯事である。
このような業務内容の違いがあるので、品質管理業務を行なっていた人が研究開発職で試行錯誤できるのかという再現性を証明することは難しい。
採用担当者にこの人はうちの会社でも同じような業務をこなせるだろう。こう思わせるのが、「再現性を証明する」ということだ。
継続性:ずっとうちの会社で働いてくれること

次に継続性について解説をしていこう。
継続性とは、ずっとうちの会社での勤務を継続してくれることである。
転職をするということは、すなわち前職を辞めてくるということである。
いわば一度会社を辞めたという「前科」がつくのだ。
その前科を払拭して、ずっと働きますということを転職先に納得させないといけない。
これが継続性の証明である。
なぜ企業が継続性にこだわるのかと言えば、それは採用にはお金がかかるからである。
採用というのは、かなりの投資だ。
採用自体にもコストがかかるし、採用してからも数年間はすぐに成果が出ないかもしれない。
勤務を継続し、会社に利益をもたらして初めて採用にかけたコストを回収することができるのである。
会社が一番困るのは、採用してすぐに辞められることだ。すぐに辞められてしまっては採用にかけたコストを回収するどころか会社が損をすることになる。
休職経験があったり、健康面に不安を抱えたりする人がなかなか内定が出ない理由もここにある。
要は、「しっかりとうちで働き続けてくれますか?」この質問に「はい。できます」と根拠のある回答ができないから内定がゲットしにくいのだ。
逆に、継続性をしっかりと証明することができれば、必ず内定を得ることができる。
再現性と継続性をどうやって証明するのか

再現性と継続性を証明することが転職活動の型であるが、それらはどうやって証明するのか。
職務経歴書や面接の中で、それらをうまく採用担当者に伝えなくてはいけない。
限られた文字数、限られた時間の中でそれらを伝えるにはどうすれば良いのかについて解説する。
再現性の証明

再現性を証明するタイミングは、仕事について話をするときだ。
つまり自己PRや職務経歴を話すタイミングで再現性が伝わるように話をする。
ここで重要なことは、「証明する」ということ。つまり相手に再現性があると理解させることである。
例えば、あなたが頑張ってきたことが塗料の研究開発だったとする。
その時に
「私は塗料の開発に従事してきました。これまでにない新機能を発現させるという目標のもといくつかの原料を自分で集め、それらの現在の塗料に混ぜて性能評価を行いました。初めはなかなか目標の性能が出ませんでしたが、なぜうまくいかないのかを解析した結果、機能を発現させるためにどんな分子構造が必要なのかわかりました。そこで、その分子構造を持つ原料を調達し塗料に入れた結果、目標の性能を発現させることができました。」
という自己PRを作ったとする。
このような自己PRを作った時に、採用担当者がラボレベルでの研究職を求めていれば再現性を証明できている。
なぜなら、採用担当者はラボレベルでの研究開発ができる人を求めているので、ラボで試行錯誤できるということが文章から理解できるからだ。
一方で採用担当者が、スケールアップもできる研究職を求めているなら、この自己PRは再現性を証明できてはいない。
なぜなら、ラボから工場へのスケールアップにを行った経験について自己PRに書かれていないからだ。
つまり、再現性の証明とは、相手が何を求めているかによって大きく変わってくる。
相手が何を求めているかを知るときには、求人をしっかりと読み込むことが必要だ。
求人にどんな人を求めているかは書いてあるので、その文章からどんな再現性を企業は求めているのかを想像して、自己PRで企業が求めている再現性のある人物になるように書く。
具体的な自己PRの書き方などは以下の記事に詳しく書いている。
ここでは、「企業が求めている再現性」を証明することが大事だということを覚えておいてほしい。
継続性の証明

継続性を証明するタイミングは、志望理由や転職理由について話をするときだ。
まず考えたいことは、転職活動を行なっている時点であなたは継続性の観点で疑問符がついている状態だということだ。
なぜなら、今の会社を辞めたいということは、うちの会社も辞めちゃうんじゃないの?と考えるのが普通だからだ。
つまり、この志望理由、転職理由はしっかりと納得感があるように考えないといけない。
ここでは一番説得力のある継続性の証明の型について紹介する。
最も説得力のある継続性の証明方法は、自分の軸を準備して、今の会社は軸に合わないけれども、御社は軸に合っています。と伝えることだ。
この型を使えば、転職理由と志望理由をセットで準備することができ、さらには継続性を証明することができる。
例えば、
「私は今後グローバルに仕事をしていきたいと考えています。なぜなら、これから企業として利益を上げるためには海外に物を売っていく必要があると考えており、それが自身の成長につながると考えているからです。しかし現在の仕事は日本国内としかやり取りをしておらず、海外と関わるのが難しいです。そこで、現職と仕事の内容が似ており、海外ともやり取りがある御社を志望しました。」
という感じだ。
この理由であれば、海外と関わる仕事がしたいとあなたの軸をベースにして、それに合わないから転職を考えたという転職理由と、その軸に合った御社へ行きたいという志望理由をセットで作ることができる。もともとの軸があって、それに沿った会社が御社である。という文章を作ることができれば継続性の証明になる。
上記の例文は、ツッコミどころがまだあるが、具体的な志望理由と転職理由の書き方については以下の記事で詳しく書いている。
ここでは、継続性の証明は、自分の軸と御社がマッチしているという観点で作ることができることを覚えておいてほしい。
まとめ
それでは最後にまとめだ。
転職は「再現性」と「継続性」を証明するゲーム。
この記事では、それだけ覚えておいてほしい。
具体的な自己PR、志望理由、転職理由の書き方は以下の記事を見てほしい。