化学系研究職の転職コラム

化学メーカーで研究職をしているというガラパゴス

化学業界はとても働きやすい業界だ。

この記事を読んでいる人は化学業界で研究をしている人が多いだろうから、よくわかってくれると思う。

残業時間は少ない、ノルマもほとんどない、同僚と雰囲気が険悪ということもない。

もちろん有給休暇はある程度持っているし、さらに休暇がとりにくいということもない。

ネットの世界を眺めていると、残業が50時間を超えるなんていう話があるけれど、そんなのどこの話や、みたいな感じだと思う。

化学業界がここまで働きやすい理由を考えてみる。

化学業界が働きやすい理由1:売っている商品が有形物

化学業界が働きやすい理由の一つ目が売っている商品が有形物だということだ。

これは逆を考えてみれば分かりやすい。

売っている商品が無形物の場合は大変だ。

わかりやすいのはコンサルかもしれない。

コンサルタントというのは、他の企業にプレゼンなどをするわけだが、その資料作りなんか大変だ。

無形物を売るというのは、その人の労力を売っているということなので、買ってもらうにはその人が頑張らなくてはいけない。

そうなると、時間がなくなったり、気持ち的に追いやられたりする。

有形物を売る商売というのは、売っているものがひとではなくモノなのだ。

しかも化学業界は売るモノを機械で作っているので、人がそこまで頑張らなくても良い。

これが化学業界が働きやすい理由の一つ目である。

化学業界が働きやすい理由2:成長性が小さい

化学業界が働きやすい理由の二つ目は、成長性が小さいということだ。

成長性が小さいと働きやすいってどういうことや、と思っている人もいるだろう。

化学という業界は、もう伸び率が小さいし、そこまで伸びなくても問題ない業界である。

僕は、大学生の時の授業で教授が言っていた言葉をよく覚えている。

それは、「僕(教授)が学生の時から、化学の教科書ってほとんど変わっていないんだよ」という言葉だ。

その教授は当時60歳近くでしたから、40年くらい化学の教科書って変わっていないということになる。

今は、それからさらに時間が経っているので、もう全然変わっていない。

新しい技術がそこまで発展しないところまで、伸び切ったのが化学という業界なのだ。

そして今作ることができるものでみんな満足している。

今、なくて不便だなと思うモノがあるだろうか?

思いつかないでしょう?そういうことなのである。

化学業界は新しいものが不要な業界。

だから新しいものを作る努力をせずにぬくぬくできるというわけである。

それでも現状に不満があるなら、それは一体なんなのか

それでも現状に不満があるなら、それは一体なんなのか。

化学業界は、とてもゆるふわだという話をしてきた。

そして、そのゆるふわは化学という業界の構造的なものだということも説明した。

しかしあなたは、このゆるふわ業界において転職しようとしている。

転職しようとしているということは、何かしらの不満があるのだろう。

それはズバリなんなのか。それは、お金と場所、そしてさらなるゆとりだ。

人間は、常に現状に不満を抱く。

外部から見れば恵まれた環境であっても、内部にいる人は何かしらの不満を持つ。

そういうものだろう。

ゆるふわな業界において、さらにゆるふわな環境に行きたい。もっとお金が欲しい。

このブログでは、そんなあなたの願いを叶えるための方法を発信している。

転職を心に決めたらまずやってほしいことについて以下で解説する。

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