転職の面接で必ず聞かれる質問に志望理由と転職理由がある。
また、聞き方はいろいろあるだろうが、自己PRも必ずしないといけない。
これらの作り方についてはこれまでの解説をしてきた。
とにかく、転職では「再現性」と「継続性」を採用担当者に証明しないといけないということをこれまでも言ってきた。
再現性というのは、これまでの会社でしてきたような活躍を次の会社でもするということ。
継続性というのは、次の会社で長く働くということである。
この再現性と継続性を知るために、自己PRと志望理由・転職理由は必ず面接で聞かれるのである。
これらの質問は必ず聞かれるとわかっているので、みんな対策をしっかりと練る。
しかし、必ず聞かれる項目であるにも関わらず、みんなあんまり準備しない項目がある。
それが、自己紹介と逆質問だ。
この自己紹介と逆質問は、みんながあんまり準備しないので、しっかりと準備をすれば周りと差をつけることができる。
つまり内定をもらいやすくなる。
逆に、自己PRや志望理由などをしっかりと答えていても、自己紹介や逆質問がおろそかになっていると、
大丈夫なのかな?という印象を採用担当者に与えてしまう。
そのせいで採用見送りになってしまうと、せっかくの準備が台無しだし、何よりも悔しい思いをする。
そうならないために、今回は自己紹介の仕方と逆質問の仕方を解説する。
この記事を読めば、それらのやり方がわかるので、ぜひ読んで面接に役立ててほしい。
一般的な面接の流れ

まずは一般的な面接の流れを紹介する。
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望理由
- 転職理由
- 逆質問
面接はこの流れで進む。最初と最後に自己紹介と逆質問がある。
第一印象が大事ということもあるし、終わりよければ全て良しとも言う。
自己紹介と逆質問は意外に大事な項目なのだ。
自己紹介のやり方
自己紹介では以下のポイントを押さえよう。
- 簡潔に話す
- 応募した仕事との関連性を話す
一つずつ解説していこう。
簡潔に話す

自己紹介は簡潔に話すことが重要だ。
なぜなら、ダラダラと話すと面接全体がダラけてしまうからだ。
また、面接官はいろいろと質問したいと思っているのに、あなたが長々話をしてしまうと面接官は質問ができずにイライラしてしまうからだ。
面接官も人間なので、イライラさせてしまうと印象が良くない。
具体的な長さは1分から2分が良いだろう。
応募した仕事との関連性を話す

次に自己紹介で何を話すべきかだが、これは応募した仕事との関連性を示す。
自己PRの簡易版だと思ってもらえれば良い。
応募した仕事が研究職であれば、「現職では〜という部署で〜の研究を行っております。」
ということを話、応募した仕事と関連した仕事を行っていたということを簡単に伝えておく。
応募した仕事との関連性を話すべき理由は二つある。
一つ目は、仕事の再現性を示すことができるからだ。
採用担当者は、あなたが応募した会社で活躍してくれるのかを気にしている。
応募した仕事と似ている仕事をあながやってきたことが分かれば、
「うちの会社でも大丈夫だろう」と思ってもらいやすくなる。
二つ目は、自己紹介のあとに控える自己PRの質問に入りやすくなるからだ。
自己紹介で〜の仕事を行っているという話をしているので、その後に面接官が
「先ほど〜の仕事をされているとおっしゃっていましたが、その中で工夫したことはありますか?」とか
「先ほど〜の仕事をされているとおっしゃっていましたが、仕事の中で困難だったことはありますか?」みたいな自己PRに繋がる質問をしやすくなる。
自己紹介で自己PRしやすくなるような流れを作ってしまうことで、あなたのペースで面接を行うことができる。
この二つの理由から自己紹介では、応募した仕事に関連した事柄を話すべきだ。
自己紹介については、かなり極秘のテクニックがある。
ただし、合う人合わない人がいるので、ここで書くのは差し控える。
僕が行っているサービスの中でお話ししているので、もし知りたいという人がいれば、こちらを見てみてほしい。
合う人、合わない人がいるので知った上で使わないというのも手だ。
ただ、もしこれをうまく使いこなせば、間違いなく面接を有利に進めることができる。
逆質問のやり方
逆質問とは、面接の最後に面接官の方から、「何か質問はありますか?」と聞いてくる質問のことだ。
この質問には、「いえ、特にありません。」と言ってはいけない。
なぜなら、志望企業に入りたいという熱意が弱く見えるからだ。
入りたい企業の面接を受けに来て、逆質問があるとわかっているのに、何もないというのはかなりマイナスな印象になってしまう。
だから、逆質問は必ずしよう。
逆質問には2パターンの方法がある。
- 事前に準備する
- 面接の中で出てきた話題に対して質問する
事前に準備する

まずはじめは、事前に準備するパターンだ。
これが一般的な逆質問の対策だ。
時間が余って、複数の質問をした方が良い場合があるので、5つくらいの逆質問を考えておけば安心だ。
では、どんな質問が良いのか。例をいくつか書こう。
「私は研究だけでなくスケールアップまで現職で経験しているのですが、この経験を使って御社で貢献できる業務はありますでしょうか?」
「英語力について伺いたいです。海外の企業とやりとりをすることがあるとのことですが、どのくらいの英語力が必要なのでしょうか?」
「同業他社と比較すると、研究開発に力を入れている印象なのですが、この認識は合っていますでしょうか?」
「御社で活躍されている方の特徴などはありますでしょうか?」
このような感じの逆質問を考えていけば良い。
大事なのは、会社に入社したいという熱意が伝わること。
そして、面接している相手によって質問の内容を変えることだ。
熱意が伝わることはもちろん大事だ。なぜなら、熱意が伝わるということは、「この人はうちで頑張って働いてくれるだろう」という継続性のアピールになるからだ。
また、面接している相手によって質問の内容を変えることも大事である。
まず上の例だと、4つのうち最初の二つは、自分の上司になるような人との面接で話すと良い。
なぜなら、実際の業務に近い質問内容だからだ。
上司になる人も答えやすい逆質問になる。
一方、後の二つは役員クラスの人との面接に使う逆質問だ。
4つのうち後の二つは、会社全体のことを質問している。
役員クラスになると、実際の業務のことは答えられないことがあるが、会社全体のことであれば答えることができる。
だから、会社全体のことを聞くといい。
面接官も人間なので、自分がスムーズに質問に回答できていると、円滑なコミュニケーションができたと感じて嬉しくなる。
それはあなたの印象を上げることにつながるので、相手によって質問内容を変えられるように上記の例を参考にして、いくつかの質問を準備しておこう。
面接の中で出てきた話題に対して質問する

逆質問のもう一つのやり方は面接の中で出てきた話題に対して質問する方法だ。
これは、難易度が高い。
事前に準備ができないので、その場で考える必要があるからだ。
しかし、難易度が高いので、これができれば採用担当者からの評価は上がるだろう。
「お、ちゃんんと話を聞いて質問をしてきているな」ということが分かるからだ。
例えば、面接の中で
「弊社では、売上の10%を研究開発費に使っています。」といったホームページなどでは書いていない情報が出てきた時に場合に、逆質問で、
「先ほど、売上の10%を研究開発費に使っているとおっしゃっていました。かなり高い割合だと思うのですが、研究しやすい環境だと実際に感じておられますか?」
と質問するとかなり好印象だろう。
こちらは難しいので、面接の中で自然と聞いてみたいなと思う質問が出てきたら聞いてみるというくらいの感じで大丈夫だろう。
まとめ
ここまで面接の流れ、自己紹介、逆質問について解説してきた。
自己PR、志望理由、転職理由も併せて読んでいれば、かなり良い感じの面接ができるだろう。
さらに面接での通過率、内定率を高めるために、面接での振る舞いについて以下の記事で解説しているので参考にしてほしい。