化学系研究職の転職コラム

責任を取らない、リスク回避志向、それがサラリーマン

現在の正社員サラリーマンというのはとても良いポジションです。

給料は毎年上がっていくし、福利厚生もしっかりしているところが多いですよね。

ただ、サラリーマンをしていて不満が出ることももちろんあります。

今回は僕が抱いた不満をもとにサラリーマンの特徴を考えていきます。

そこからどうやってサラリーマンとして出世していくのかについても考えてみたいと思います。

まずは体験談

僕は、化学系企業の研究職として働いています。
普段は涼しい研究室もしくは居室にいますが、工場での試作を行うこととなり、工場で作業する機会がありました。

時期は夏です。

夏の工場というのは本当に暑く、普通にしているだけで汗がダラダラと出てくるような環境です。

分かる人にはわかると思います。

分からない人にとっては、冷房が入っていない家の2階を想像してもらえれば少しは分かっていただけるかと思います。


そんな場所で作業すると熱中症の危険がありますね。


会社からは、保冷剤を入れて体を冷やすベストを支給されていたのですが、それでもまだ暑く、熱中症の危険を感じました。

そこで僕は空調服を着て作業をしたいということを上司に提案しました。

しかし、上司からの返答は上司の上司に聞いてみるとのことでした。

サラリーマンは責任を取らない方が得する構造になっている

最近の夏は本当に暑く、工場での作業は常に熱中症と隣り合わせです。

会社としても今年から熱中症対策が義務化され、熱中症患者を会社から出てしまうと困ります。

それなのに、なぜ上司はすぐに購入を判断せず、上司の上司に判断すると言ったのでしょうか。

ちなみに空調服は2万円程度です。


これは上司のパーソナリティの問題なのでしょうか。


そうではなく、これはサラリーマンという属性の問題です。

サラリーマンは、とにかく責任を取るということができません。

なぜなら責任を取るということは、自分の出世が遠のくことだからです。

失敗の責任を取らないというのがサラリーマンでうまくいくコツです。


今回の事例で考えてみると、僕の上司は、僕から空調服を購入しても良いかを聞かれました。

聞かれた以上は何かしらの返答をする必要があります。

そしてその返答をしたからには返答の責任を取らなくてはいけません。

買ってはいけないとは言えません。

なぜなら、それで僕が熱中症になったら責任を取らなくてはいけません。買っても良いとも言えません。

なぜなら、後になって保冷剤を入れて体を冷やすベストがあるのに、なぜ空調服が必要なのかと上司の上司に言われたときに、理路整然と説明できないといけないからです。

また、体を冷やすベストで十分じゃないかと上司の上司から言われると、悪いのは購入OKの返事をした僕の上司ということになるからです。


だから、僕の上司が責任を回避したいと思ったときに、最も妥当な方法は、上司の上司に判断をもらうということなのです。

サラリーマンで出世したいなら責任を回避しよう

今回の教訓としてわかることは、サラリーマンとして出世するためには自分が責任を取らなくても良いような立ち回りをすることです。

何か行動するときには上司に判断を仰ぐ、これをするだけで責任は上司にいくので、自分で何かを決めるということはしないことです。

責任を取って大きな仕事を出世する、こういうかっこいい道もあるかもしれませんが、普通の人が普通に出世するためには、責任をとらないように振る舞うのが一番手っ取り早いです。

責任を取らない人が出世する構造が嫌な人へ

リスクを取らない人が出世するのは嫌だ、と思った人におすすめなのが自分で事業をすることです。

いくらリスクを取らずに出世する人を疎ましく思って、あの人は何もしていないのに自分よりも高い給料をもらっていて気に食わないと言ったって、それがサラリーマンです。

サラリーマンである以上この現実は変わりません。

それが嫌ならリスクを取った方が稼げる場所に移動すべきです。

それが事業です。事業はリスクを取らないとできません。

店舗を経営している人は銀行からお金を借りて事業をしていますし、人件費も払っています。

うまくいかなければ借金が残りますし、一緒に働いてくれていた人たちに辞めてもらわないといけません。

だからこそうまくいけばお金がたくさん残るわけです。


ほぼ無料でできるブログでも、自分でサーバー代を払ってこうやって書いているわけで、サラリーマンに比べればリスクを取っていると言えると思います。


サラリーマンに理不尽さを感じる人は副業からでも良いのでリスクを取ってみると良いと思います。

最後に

・サラリーマンで出世するためには責任を取らないことが大事

・責任を取らない人が出世するのが理不尽だと感じるなら副業をしてみよう

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